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turbo717's Activity 

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ヒトツバタゴ

ヒトツバタゴ(蛭川村)2005.5.22

 
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本日は、中津川市・蛭川に自生するヒトツバタゴです。
満開になるのは5/20以降と、狙い定めて、蛭川まで、running(この雨のなかを!)。
例年、開花時期は、かわらないようです。1年のこの時期だけなので、全国からカメラマンがやってきます。横浜からも来ていました。
雨が降ってきましたので、木の下でスケッチ。おかげで、ほのかな香り(甘い果物の香り)を感じることができました。

蛭川(現中津川市蛭川。旧蛭川村。村の木となっていました)では、国の天然記念物に指定されている木も多く、今(5/22)が満開の時期です。雪をかぶったように真っ白になり、あまずっぱいにおいに満たされます。
葉っぱの先に10cmほどの穂先がのび、その間に3段、3条ほどのさらに細い花序がのび、花びらが4枚ねじれるように咲きます。ふわふわとした花序はまことに繊細で、かわいいものです。
顔をそれに埋めてもサラッとし、やさしい感じです。

長瀞のヒトツバタゴは特に有名で、樹幹が直径40cmもあり、みごとな大木が、今満開ですので、見ごたえがあります。ものすごい数の人がカメラを向けていました。
蛭川では、今洞のヒトツバタゴ群、一之瀬のヒトツバタゴ自生地、田原尻のヒトツバタゴなどが自生しています。
5月末ころまで、咲いていると思いますので、
出かけてみてはいかがでしょう。





上の絵はホトツバタゴの花序の画像
下の絵はヒトツバタゴ広場(蛭川小学校校庭下)で、ホトツバタゴの真下から上を見上げたものです。

小学校校庭下には、このあたりの花崗岩から作られた巨大な石碑(幅10m、高さ8m、厚さ1mくらい。「勤勉彊直(きんべんきょうちょく)」、(H17.2完成))があり、おったまげました。


事典:
ヒトツバタゴ
学名: Chionanthus retusus
和名: ヒトツバタゴ
別名: ナンジャモンジャ
科名: モクセイ科  
属名: ヒトツバタゴ属  
性状: 落葉高木  
原産地: 日本~東アジア
用途: 小~中鉢、花壇  
開花期: 5~6月 (東京では4月に開花した木もあります。
自生地・・愛知、岐阜、対馬など。
別名の”ナンジャモンジャ”は、実は「何というものか」の意味で、名前のはっきりしない見慣れない植物のことを言ったものです。したがって、特定の植物をさす名前ではなく、数種がこの名で呼ばれますが、ヒトツバタゴをこの名で呼ぶことが最も多いようです。本種は高さ10mにも達する高木で、純白の白い花が樹冠全体を覆い、雪をかぶったようにな素晴らしい姿になります。愛知、岐阜付近に多く自生しています。

ナンジャモンジャ
ナンジャモンジャといえば、ヒツツバタゴの代名詞となっているようですが、ナンジャモンジャと言われる木は全国に40種以上もあると言われています。
ナンジャモンジャとは、その土地で名前のわからない、珍しい木ですが、人の注目する木を呼んだ仮称、または俗称ということになります。
クスノキ、イヌザクラ、ヒトツバタゴ、カツラ、カゴノキ、バクチノキ、ホルトノキ、アブラチャンなどがあります。
水戸光圀が参勤交代の折に千葉県香取郡神崎神社に詣で、クスノキの大木に畏敬の念をいだかれ、「この木はなんというもんじゃろう」と自問自答したので、それ以来「ナンジャモンジャの木」と言い伝えられています。
ナンジャモンジャの語源については、この他に、「この木はナンジャ」との問いに対して、「人々定めかねて、何なん、物ならんと言い争った」ことに、あるいは家臣が答えに窮して「モンジャです」と答えたことに由来するという説もあります。また狂言のシテ・アドのやり取りの「何と」「物と」のこの言葉から出たと言われます。物(モノ)とは室町時代に、特定のことが思い出せないときとか、はっきり言いたくないときに一先ず答える常用語でありました。
(岡直人・・日本医事新報1987.5.16より)



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